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#6
整数論
★★★☆☆

最大公約数が 1 である 4 つの正の整数 a,b,c,dadbc をみたす. ある正の整数 n が存在し, an+bcn+d の最大公約数として得られるような数全体の集合を S とする. このとき, ある正の整数 M が存在し, SM の正の約数全体の集合に一致することを示せ.

平山:とりあえず有界性ですか
平石:それぞれ c 倍と a 倍して互除法すれば有界性は分かるのでは
平山:常に adbc の約数だから 0 の条件あるんですね、理解
宿田ac 互いに素なら等号のまま (n+hoge,hoge) の形にできるから大丈夫じゃないですか
馬杉:互いに素じゃない場合を考えた方が良さそう
平山:なんか an+b だけ考えれば良さそうな気が
馬杉gcd(a,b,c,d)=1 って条件あんま使ってないけど
宿田:それ必要ある?
平山:無かったら 1 が入らなくなるよ
宿田:あ、確かに
平山:というか一般の場合も互除法して c=0 とみなしていいよね
兒玉adbc のおかげで互除法しても d0 になるのか
平山:互いに素の条件も保たれる
馬杉:アイディアとしては、g=gcd(an+b,d) のときに g の素因数 p について g/p を作りたくて
馬杉:そうすると nn+g/p みたいなのを代入したくなる
馬杉ap の倍数の時だけ不味くて、その場合は互いに素の条件に反する
平山:ということはもう各素数だけ見れば良いのかな?
兒玉:これ d あんまし要らない?an+b で素数のオーダーを全部取るみたいな方針が良さげ
平山a は登場し得る素数と互いに素だから中国剰余定理みたいにして終わりですね
馬杉adbc から有界性を保証しないとまずいからそれだけ

  • なんだかんだ色々と特殊な気がするのでコメントが難しい
  • 最大公約数から互除法というワードが出てくるのは自然…?
  • 中国剰余定理はあまり深く考えず使えるようにしたい

gcd(an+b,cn+d)=gcd(an+b,(ac)n+(bd)) に留意すると, 以下のような変換 (a,b,c,d)(a,b,ac,bd) or (a,b,ca,db) を組 (a,c) に対するEuclidの互除法と同様に実行することで, c=0 の場合に帰着できる. このとき明らかに adbc および gcd(a,b,c,d) は変換によって不変であるから, 帰着後において d0 および gcd(a,b,d)=1 である.

任意の S の元は d の約数であるから, 特に S は有限集合である. S=1 のとき示すことはない. そうでないとき, S の元の素因数として現れるものを p1,,pk とし, S の元全体について pi で割りきれる回数の最大値を ei とおく. このとき, 以下のように定めればよいことを示す. M=p1e1pkek すなわち, 各 i に対し 0fiei を任意に定めたとき, T=p1f1pkfkS に含まれることを示せば十分である.

いま api の倍数であったとすると, bpi の倍数となり gcd(a,b,d)=1 に反する. したがって各 i に対し ani+bpifi  (mod piei) なる ni がとれ, さらに中国剰余定理より aN+bT  (mod M) なる N が存在する. このとき以上の議論より gcd(aN+b,d)=T であるから, 題意は示された.