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#57
代数
★★☆☆☆

正の整数に対して定義され, 正の整数値をとる関数 f であって, 任意の正の整数 a,b に対し (f(a)+b)f(a+f(b))=(a+f(b))2 をみたすようなものをすべて求めよ.

宿田f(n+f(n))=n+f(n)
平山:単射かな
宿田a,b が不動点なら a+b も不動点
馬杉a,a+b 不動点から b とか言える?
宿田:言える
兒玉:じゃあ不動点全体は何かの倍数全体か
平山b 不動点で (f(a)+b)f(a+b)=(a+b)2
宿田apb とか入れてみる?
平山:正しい判断だ
渡辺:天才
平山:どっちも p になると都合が良い
宿田:不動点になる素数が無数に取れて
(※編注:f(p)=1 への対処は容易。単射性を使えば早い。詳細は解答例を参照のこと)
平山:あっそうか、互除法すれば良かったのか
宿田:流石に全部不動点か
平山:なんか謎だな

  • 工事中

求める関数は f(x)x である. これは明らかに与式をみたす.

解法1. f(s)=f(t) であるとき, P(a,s),P(a,t) の比較により s=t が従うから, f は単射であることに留意せよ.

以下, すべての正の整数が f の不動点であることを示せばよい. P(a,a) より f(a+f(a))=a+f(a) であるから, 特に f には不動点が存在する. いま a,b がともに f の不動点であるとき, 与式より a+b も不動点である (a=b でもよい). また b,a+b がともに f の不動点であるとき, 与式より a も不動点である.

ここで b を不動点, p を十分大きい素数とすると, P(pb,b) より (f(pb)+b)f(p)=p2 であるから, f(p)=p または f(p)=1 である. 単射性より f(p)=1 なる p は高々一つであるから, f(p)=p であるとしてよい. 同様に十分大きい素数 qp に対し f(q)=q とできる.

一方で上の議論より, 整数 m,n によって mp+nq の形に表される正の整数はすべて不動点であるが, pq は互いに素であるからこれは正の整数全体である. 以上より示された.

解法2. 解法1と同様に, 任意の正整数 a に対し a+f(a) は不動点である. これより, 特に不動点 c を任意に大きく取ることができる. ここで P(a,c) より f(a)+c(a+c)2 を割り切り, (f(a)a)2f(a)+c=(a+c)2f(a)+c+f(a)2ac が整数であることから, 任意の a について f(a)=a であることが示された.