解法1. の内接円と辺 の接点をそれぞれ とすると, を直径とする円は は通るから, は線分 と についてのMiquel点である. したがって, 以下より直線 は を二等分する.
またwell-known factとして直線 は を二等分するから, 以上より示された.
解法2. を解法1と同様に定める. いま内接円での反転を考え, 点 の移る先を などと表す. well-known factとして は の中点であるから, 円 は三角形 の九点円である. 円 が直線 に移ることに留意すると, は から に下ろした垂線の足であるから, 特に は について と対称である. また は三角形 の垂心であることに留意すると, は について と対称な点である. したがって4点 は台形をなし, 特に共円であるから, 反転前を考えることで示された.
解法3. を円 における の対蹠点とすると, これは 上にある. また と の交点を とすると, は を直径とする円上にある. いま を中心とする円 による反転を考え, 円 と直線 が対応することに留意すると, 点 は に移ることが容易に従う. これより円 は直線 に移るから, 点 は点 に移ることがわかる. よって示された.