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#4
代数
★★★☆☆

正の整数に対して定義され正の整数値をとる関数 f であって, 任意の正の整数 m,n に対し f(n)+nf(m)n+f(m) が整数であるようなものをすべて求めよ.

渡辺f(n)=1
平山f(n)=n2 も行ける
宿田f(m) 払って n+f(m)n2f(n)
馬杉:ある nf(n)n2 のとき f は有界
平山:それ仮定して任意の nf(n)=1 を目標にしよう
宿田f(1) 定まってほしさ
宿田:定まりますね…
兒玉m=n=1 を代入か
渡辺m=1 より n+1f(n)+n
馬杉:有界ってことは無限個の n について f(n)=k となるような k が存在する
兒玉:というか渡辺の式から十分先でずっと 1 になるのか
兒玉:十分大きい n を入れると n+f(m)nf(m)+1 で、n を払って n+f(m)f(m)21
平山:えっ、それで分母だけ大きくすればもう解けてませんか
兒玉:解けましたね…

  • 予想は出来れば慎重に, 特に分岐を見逃すとハマりがち (2行目)
  • どこで解の分岐が起こるのか常に意識せよ, f(0) なのか, 零点なのか, 全射性や単射性なのか…
  • 分数の形の整数から整数を引いて好きな文字を消す
  • 分数の形の整数について分母が大きくできないか考える、特に分母だけに登場する文字を作って、それを大きく飛ばして分子が0になることを言う
  • 具体的な値は調べましょう
  • 数列や離散FEでは常に有界性に目を見張らせるのが吉
  • これ5分で終わったけど速すぎませんか

求める関数は f(n)1 および f(n)n2 であることを示す. これらは明らかに条件をみたす.

解法1. 以下ある n0 について f(n0)n02 と仮定し, 任意の n について f(n)=1 であることを示せばよい. いま f(n0)n02=(f(n0)+n0f(m))n0(n0+f(m))n0+f(m) の倍数であるから, 特に f は上に有界である.

P(1,1) より 2=2(1+f(1))2f(1)1+f(1) の倍数であるから, f(1)=1 が必要。ここから P(1,n) により f(n)1=(f(n)+n)(n+1)n+1 の倍数であり, f は有界であることから, ある N が存在して n>N で常に f(n)=1 となる.

よって十分大きい n について f(m)21=f(m)(n+f(m))(1+nf(m))n+f(m) の倍数であるから, 任意の m について f(m)=1 であることが示された.

解法2. 解法1と同様に f(1)=1 を得る. また P(2,2) より 6=3(2+f(2))3f(2)2+f(2) の倍数であるから, f(2)=1 または f(2)=4 を得る. ここで f(2)=1 とすると, P(m,2) より3=2(2+f(m))(1+2f(m))2+f(m) の倍数であるから, 任意の m について f(m)=1 が必要である.

したがって, 以下 f(2)=4 と仮定し, 任意の n について f(n)=n2 であることを示せばよい. これを数学的帰納法によって示す. ある n3 について f(n1)=(n1)2 と仮定する. このとき, まず P(n,n) より n2+n=(n+1)(n+f(n))(n+1)f(n)n+f(n) の倍数であるから, 特に f(n)n2 である. さらに P(n1,n) より n2f(n)=n(n2n+1)(n32n2+n+f(n))n2n+1 の倍数である. ここで f(n)n2 と仮定すると, 大小関係より明らかに f(n)=n1 となるほかない. このとき再び P(n,n) より n(n+1)2n1 の倍数であるが, gcd(n,2n1)=1 より特に n+12n+1 の倍数となり, これは不可能である. 以上より f(n)=n2 が示され, 数学的帰納法により証明は終了する.